犬神家の一族

K.F.@

2007年12月25日 19:09

クリスマスに何で犬神家(笑)とみなさんお思いでしょうが…

たまさか昼過ぎからNHK-BS2にて、市川昆監督の犬神家の一族を放送していたので観ることに…
(山冠に昆の字が携帯だと出ない…!(汗))

30年近く前の作品なのに今観ても面白い。
犬神の郷(作中では信州那須)という、狭くも一つの「世界」として成り立った様子を生き生きと描かれている。
現在でも斬新と言えるフィルム構成や 、見えそうでなかなか見えてこないストーリー、
市川金田一シリーズの有名なテーマソング…何よりただ淡々と描かれ、時間が流れていく様子…
その中で繰り広げられる人の業と憎しみ…殺人…

時代を先取る技術や演出で、常に新たなモノを取り入れようとしながら、
過ぎ去る日本の風景を愛おしみさえする作品を生み出す。

そんな様子が、斬新かつ深い世界を生み出しているのでしょう。

もっとも、石坂浩二はあんまり好きじゃあないですが…(笑)
色男過ぎて、どうにもね…。
個人的には、八つ墓村(96年、主演豊川悦司)の金田一耕介が一番好きかなぁ…。


飄々とした、しかし信念のある人間を演じられる役者さん、それを、そして日本を描ける監督は今も居られますか?


と、懐古主義者の私は思ってしまいます…
クリスマスなのに(笑)